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今シーズンもありがとうございました――昨日でぶどうの販売が終了しました


おはようございます。
昨日まで続いた愚図ついた天気から一転、今朝の勝沼は澄み切った秋空が広がっています。

昨日の@farmersmarketjp には、足元の悪い中にもかかわらず多くのお客様にご来場いただきました。
本当にありがとうございました。

一昨日で全ての収穫を終え、昨日をもって今シーズンの販売も終了いたしました。
宅配をご利用くださった皆様、そしてマーケットの会場まで足を運んでくださった皆様――
今シーズンも多くのご縁とご支援をいただき、心より感謝申し上げます。


■「猛暑」に振り回されたシーズン

今シーズンを振り返ると、一言でいえば“猛暑に翻弄された年”でした。
ここ数年、同じような傾向は続いていますが、特に今年は7月・8月の降雨量が極端に少ない年となりました。

以下は勝沼のアメダスのデーターから算出した、今年と過去5年間の平均降雨量の比較です(単位:mm)。

2025年過去5年平均備考
6月124145-21やや少ない
7月44.5151.7-107.2大幅に少ない
8月11.5142.9-131.4非常に少ない

その影響を受け、巨峰は「玉張り(粒の膨らみ)」が悪く、結果として小房傾向となりました。
例年であれば2kg箱に3房を詰めるところ、今年は4房を使用するほどでした。
この傾向は、ピオーネやシャインマスカットにも若干表れました。


■それでも、自然がくれた“ご褒美”も

一方で、良い影響もありました。
7月初旬から下旬にかけては日中の気温が高いものの、夜は窓を閉めないと肌寒いほど。
この昼夜の寒暖差が、巨峰の糖度を高め、ピオーネの着色も例年になく良好でした。
昨年は苦労した「黒さ」が、今年は見事に発色し、満足のいく仕上がりでした。

また、梅雨期から9月にかけての雨の少なさにより、病気や玉割れの発生はほとんど皆無。
例年であれば、収穫時に傷んだ房を見つけては取り除く作業があるのですが、今年はそれがほとんどなく、
端から端までスイスイと収穫できる、ここ数年でも稀に見る畑の景色でした。

「こんなにきれいにぶどうがもげる畑を、父にも見せてあげたかったな」
そんな思いが浮かぶ風景でした。


■次の季節へ

収穫と販売のシーズンは終わりました。
少しだけ息を整え、また来年の作業へと歩みを進めていきます。

今シーズンも天野ぶどう園をご利用くださり、にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。