昨日までの2日間で、ワイン原料用のデラウェアとアジロンの収穫を終えました。
畑に残したのは、週末のマーケットで販売する分のみ。
今年は大きな病害もなく、そして何より心配していた鹿などによる食害もほとんどなく、ほぼ想定していた収量を確保して収穫を終えることができました。振り返ってみれば、今年も収穫を迎えるまでには、いろいろなことがありました。

春から続けてきた獣害対策
この畑では、ここ数年、鹿による食害に悩まされてきました。
特に昨年は被害が大きく、収穫を目前にしてぶどうを300kgほど食べられてしまいました。そこで今年は、春から電柵を強化。
さらにカメラを設置し、例年以上にこまめな見回りを続けてきました。
途中、カメラに鹿の姿が映ったこともあり、猪が畑に入ったと思われる形跡もありました。
それでも、7月にそれまでの2段から3段へ電柵を強化したことが効いたのか、収穫を終えてみれば、鹿による被害は電柵の外側から10房ほど食べられた程度。猪による大きな被害もありませんでした。
自然を相手にすることなので、「これをやれば絶対に大丈夫」というものはありませんが、今年については、春から積み重ねてきた対策が、ひとつの結果につながったのではないかと思っています。
ここ数年の被害を考えれば、ほぼ想定していた収量を確保できたことは、素直に嬉しく思います。
春先に故障したモノレール
そして、獣害とともに今年もうひとつ心配していたのが、モノレールでした。
春先に故障。古い機械だけに交換する部品が手に入るのかも心配しましたが、いつもお世話になっている農機具屋さんが部品を補強するなどして対応してくれました。
山の急斜面にあるこの畑では、モノレールは単に「あると便利な機械」ではありません。収穫したぶどうを畑から下ろすために欠かすことのできない、いわばこの畑を続けていくための大切なインフラです。
今回の収穫中にも、「このモノレールが壊れて、直せなくなったら、この先この畑を続けていくか真剣に考えないとね」そんな話をしていました。それくらい、この斜面でぶどうを作り続けることと、モノレールが動き続けることは切り離せません。
もちろん、モノレールがあっても、収穫したぶどうを積み込み、下まで運び、また人の手で荷下ろしする作業はなかなかの重労働です。それをすべて人力で行うとなれば、今後もこの畑で栽培を続けていくこと自体、現実的に考えなければならなくなります。
幸い、農機具屋さんに修理してもらったモノレールは、その後しっかり動き続け、今年の収穫も最後まで無事に乗り切ってくれました。農機具屋さんにも、本当に感謝です。
気温にも助けられた2日間
そして今回の収穫では、天候にも助けられました。
ここ数年、収穫時期は厳しい暑さが続き、気温が上がる午後の作業を見合わせることも珍しくありませんでした。ところが今年は、収穫に入ったタイミングで気温が少し落ち着きました。そのため、この2日間は朝から夕方までほぼ終日作業。午後まで収穫を続けられたこともあり、予定していた作業を2日間で終えることができました。
この時期の畑仕事では、熱中症対策など、作業する人の安全が何より優先です。無理をせず、それでも予定通り収穫を終えることができたのは、本当にありがたいことでした。
そして、今年も人の力に助けられました

もちろん、2日間で収穫を終えることができたのは、天候だけのおかげではありません。
今回も、ぶどうを納めるワイナリーの皆さんが収穫に来てくださいました。そして、毎年この時期になると県外から収穫を手伝いに来てくださる皆さんにも、今年も力を貸していただきました。
たくさんの人が畑に入り、一緒にハサミを動かし、収穫したぶどうを運ぶ。
家族だけでは、とてもこれだけの作業はできません。毎年のこととはいえ、こうして収穫を手伝っていただけることを、決して当たり前のことだとは思っていません。
暑い中、今年も本当にありがとうございました。
まずは、ひと区切り

春から獣害対策を続け、途中ではモノレールの故障もありました。それでも収穫を迎えてみれば、心配していた鹿などによる被害をほとんど受けることなく、ほぼ想定していた量のデラウェアとアジロンを畑から送り出すことができました。
天候にも助けられました。
農機具屋さんにも助けられました。
そして何より、収穫を手伝ってくださった皆さんに助けられました。
毎年同じように見えるぶどうの収穫ですが、決して同じ年はありません。
ぶどうが実ること。
収穫できること。
それを運ぶ機械が動いてくれること。
そして、一緒に収穫してくれる人がいること。
どれも当たり前ではないのだと、今年は改めて感じた収穫でした。いろいろなものに支えられて、今年もひとつの収穫を終えることができました。
今日は、ちょっと一息。とはいえ、収穫のシーズンはまだ始まったばかりです。
週末からはマーケットでの販売。そして、これからは発送するぶどうの収穫も本格化していきます。
まだまだ続く2026年のぶどうシーズン。
まずはデラウェアとアジロン、無事に収穫終了です。🍇

