醸造用デラウェアーの収穫を終えて

8月17日、今シーズンの醸造用デラウェアーの収穫を完了しました。収穫は3日間にわたり行い、最後の房を摘み終えたときには、棚からぶどうの姿が消え、葉だけの景色が広がりました。収穫が終わった安堵感と同時に、どこか寂しさも感じています。

畑では、役目を終えた鳥獣タイガーが次の圃場へ移動する準備をしています。鳥や獣からぶどうを守る大切な存在でしたが、今年は鹿の食害が大きく、例年に比べて収穫量は2割減となりました。被害はウチの畑だけでなく、この周辺では年々増えており、近隣には耕作放棄地も目立ち始めています。平地と比べて、この地域のぶどう畑はこれからどうなっていくのか、考えさせられる場面も少なくありません。
それでも、この春に他界した父が好きだった場所なので、自分が作業を続けられる限りは続けていきたいと思っています。

収穫を終えた畑は、房のない棚が青々とした葉で覆われ、初夏の賑わいとは違う落ち着いた姿を見せています。
ひと区切りついた安堵感とともに、次の作業へ気持ちを切り替えていきます。

