人手不足を乗り越える、新たなかたち――インドネシア人スタッフとの挑戦

今年は春先からの作業が遅れてしまい、最後の難関とも言える手間のかかる摘粒の終了時期が後ろにずれ込む危機感を抱えていました。
そこで、以前からお付き合いのある株式会社スクラムヒューマンパワーの日原達仁社長にお願いし、スタッフを3人派遣していただきました。
日原社長とは、ラグビーが縁で知り合いました。彼が、ある社会人ラグビーチームのGM(ゼネラルマネージャー)を務めていた頃、写真の撮影を依頼されたことがきっかけで、お付き合いが始まりました。
スクラムヒューマンパワーは、「人・地域・企業をつなぐ夢の架け橋」をモットーに、農業分野の人材不足を補う派遣業を展開している会社です。
今回うちに来てくれたのは、インドネシア出身の20代の青年3名。いずれも日本語が流暢で、作業におけるコミュニケーションにはまったく問題がありません。仕事にも真面目に取り組んでくれて、
休憩時間にはインドネシアでも人気がある日本のシティーポップの話などをしながら、過ごしています。

ぶどうの栽培において、形を整え商品の価値を左右する摘粒は、経験の浅い人に任せるには難しい工程です。そこで今回は、「どうやって仕事の過程を共有するか?」という課題に向き合い、これまで感覚的に「このくらい粒を抜けば良いだろう」と行っていた作業を数値化することにしました。
これは多くの農家さんが実践されていることでしょうが、我が家では長年、家族のみでアバウトに進めていた部分がありました。
数値化することで、私たち自身も含め、ぶどうの重量や形の均一化を図るための目安ができ、結果として作業の効率化にもつながったと感じています。
彼らの助けを借りて、摘粒作業もあと2日ほどで終えられる見通しが立ってきました。
写真は日原社長が撮影したものをいただきました。